田んぼが海水に浸かったとき

台風や津波などで海水に浸かってしまった水田の対策です。
塩害が出るおそれがあるので、
塩分をなるべく除去しなくてはなりません。

稲は苗のときと、苗が本田に根付くまでが塩分に弱いので、
田植えのときには必ず塩分検定をやることが大事です。
塩分検定の結果、0.07%以下であれば安全です。

塩除け作業を充分やらないで田植えを行った所ではこれまで
ほとんどの稲が枯れてしまったという結果が出ていますので、
あせらず充分塩除け作業をやって塩分検定をうけてから植えて下さい。

田植えをあわてず、できれば梅雨の雨を待つくらいのほうがよいのです。

一般の作物では
耕土中の塩素が0.04%(食塩として約0.07%)以上となると害があり、
0.38%(食塩として0.6%)になると枯死すると言われています。

水稲の場合、土壌の塩分濃度が0.07%で塩害を受け、
0.2%以上になると被害が目立って悪くなってきます。
淡水をかけ流しにして、塩分を除くように努めることが大事です。

長時間塩水をかぶった苗は使用しない方がよいそうです。
短時間のもので被害が軽いと思われるものは、淡水でよく洗います。

津波や洪水で泥もたくさんかぶったところでは
有機物などが多く含まれています。

汚染が激しい場合には、泥を除去しなくてはなりません。

淡水を張り、排水するという除塩操作を3〜4回以上行います。
その後、石灰を10a当り約150kgを表面に散布して、
2〜3日後に代掻きし、田植えを行います。

施肥量はできるだけ控え目にします。
特に汚泥をかぶったところは
無肥料で田植えすることが望ましいとされています。

用水不足で田んぼに淡水のかけ流しが難しい場合には、
井戸を掘ったり、揚水機を設置し、間断かけ流しをするなどの方法をとります。
こうした設備は補助の対象となることが多いです。

排水が悪い土地の場合、
排水路を細かく確保して、水が流れるようにすることで
田んぼの塩分を早く除去することが望ましいとされています。

しかし、津波などの被害の場合、
水を流す設備そのものが被害を受けて使えないかもしれません。

そこで期待されるのは、塩分に強い植物を植えることと
好塩菌をつかって土壌を回復させるという手段です。 スポンサードリンク

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