EC(電気伝導度)

土壌診断をすると、項目の中に
EC(電気伝導度)というのがあります。

土の中では、肥料分(塩類)が多くなるほど、
電気が多く流れるようになる性質があります。

この性質を利用して、
土壌中に肥料塩類(硝酸態チッソ・塩素・カリ・苦土など)がどのくらいあるのかを知る方法です。

単位はミリジーメンス(mS/cm)。

数値が高いほど肥料が多く、高くなりすぎると、
根の張りが悪くなり、吸収力が落ち、植物が痛みます。

●高ECの害
@浸透圧が高くなり養水分の吸収が悪くなります。
A特定の成分やイオンの拮抗、相助作用による欠乏や過剰が起こります。


-----------------------------------------
ECの値と元肥チッソ施肥量の目安
各県、指導機関、作物により、細かい基準がありますので
単なる目安ですが、参考値として:    
   
土壌別EC

●海成土・砂土の場合 
0.3未満       施肥量・標準
0.3以上〜0.5未満   施肥量・標準10〜20%減
0.5〜0.7 施肥量・標準25〜30%減
0.7〜1.0 施肥量・標準50%減
1.0〜1.2 施肥量・標準75%減
1.2以上 無施肥

●沖積土・砂壌土の場合
0.4未満  施肥量・標準
0.4〜0.6  施肥量・標準10〜20%減
0.6〜0.8 施肥量・標準25〜30%減
0.8〜1.0 施肥量・標準50%減
1.0〜1.5 施肥量・標準75%減
1.5以上 無施肥

●火山灰土・壌土の場合 
0.5以下  施肥量・標準
0.5〜0.7 施肥量・標準10〜20%減
0.7〜1.0 施肥量・標準25〜30%減
1.0〜1.5 施肥量・標準50%減
1.5〜1.7 施肥量・標準75%減
1.7以上 無施肥


-----------------------------------------
適正EC値(作付け前)の目安(mS)
土壌の種類 葉 菜 類 果 菜 類 根 菜 類
砂 質 土 0.2〜0.3 0.2〜0.4 0.2〜0.3
沖 積 土 0.3〜0.5 0.3〜0.7 0.3〜0.5
粘 質 土 0.3〜0.5 0.3〜0.7 0.3〜0.5
腐植質土 0.3〜0.6 0.4〜0.8 0.3〜0.6
黒ボク土 0.4〜0.6 0.5〜0.8 0.3〜0.6

上記の数値は作物の種類や土壌のCEC(塩基置換容量)
または腐植含有量によって若干数値が異なりなす。


-----------------------------------------
作物の塩類濃度に対する抵抗性

塩類濃度抵抗性
●弱  い
イチゴ,レタス,ミツバ,インゲン,ソラマメ,サツマイモ
●中程度
キュウリ,ナス,ネギ,ピーマン,ニンジン,トマト,メロン,スイカ,カブ
●強  い
セロリー,ダイコン,キャベツ,ホウレンソウ,ハクサイ,トウモロコシ,チンゲンサイ,タイサイ

-----------------------------------------     
ECの基準値
 
生育基準値 生育限界点
キュウリ  トマト   キュウリ トマト  ピーマン
火山灰土1.0〜2.0  1.0〜2.0 3.0  3.0   0.9
沖積土 0.5〜1.0  0.5〜1.0 1.5  1.5  0.7
砂土 0.4〜0.8  0.4〜0.8 1.5  1.5  0.5
スポンサードリンク

トップ > 土壌のこと > EC(電気伝導度)